2011年11月24日
フレディと「やまんかんこ」
宮脇仕出し店 吉峰 です。
今日はフレディ・マーキュリーの命日ですね。
というわけで、ブログを書きながらの音楽はクイーンです。

高校時代に泣きながら読んだ本を引っ張り出したりしてみたり。
リミックスですが・・・
っと、今回は音楽ネタではなくて・・・
昨日の記事にも書いた「やまんかんこ」のお話です。
集落の方たちが100名近くも集まり盛大に行われるイベントのことをどうしても知りたくて、実際に配達へ行った先輩社員の下園さんに相談したところ、今回の「やまんかんこ」を取り仕切った方に電話をして頂いたのです。
そして、その方がご親切に資料を持ってきてくれました。
その資料は、元南日本新聞社長 川越政則氏の著書
「鹿児島の美 南日本民芸図説」 昭和44年刊行
からの抜粋なのですが、以下原文を写します。
「山神講」
菊花で飾る大根杯

いかにも質素な農村の行事である。
これは、鹿児島県加世田市中野地区で伝統行事として続いている「還暦祝い」に造られる。公民館で館長から
「子育ての時代を無事に終わり、これからは自分のため、地域のため活躍して欲しい」
などと祝辞があると、還暦を迎えた人が
「ここまでこれたのは皆さんのおかげです。」
と、この小菊をさした杯を箸ではさんで来年還暦になる人に渡す。相手も箸で受け取る。渡す方も、受け取る方も夫婦二人ずつである。で、結婚式からあと、また、ふたたび会場の正面に夫婦で座る晴れがましい座となる。皆から祝いの献杯をうけたあと、「お互いに長生きしよう」と祝宴に移る。
それがすむと二人の主役が自宅に地区民や親せきを招いての二次会になるがこれが本番だ。写真のように大根杯の上はくりぬかないで平面のまま小菊をいっぱいさして飾り、持ち帰って仏前に供える。
山の神、というワードから色々と想像していたのですが、実際は「還暦祝いの行事」ということでした。
にしても、地域全体で還暦を祝う、なんて素敵ですよね~。
昭和44年刊行ということですので40年以上の前の記事ですが、今なお地域で盛大に行われているなんて素晴らしいな、と。
自分は知らなかったですが、先週も武田上で行われた同じ行事に仕出しの配達があった、とのことです。
仕事を通じてこのような伝統行事に関われるなんて思ってもみなかったのですが、これからも地域の素晴らしい伝統行事、機会があればブログでご紹介させて頂きたいと思います!
ちなみに川越政則氏は他にも鹿児島の風土記や史記、焼酎文化図譜などを残されています。
こちらも是非読んでみたいな、と。
今日はフレディ・マーキュリーの命日ですね。
というわけで、ブログを書きながらの音楽はクイーンです。
高校時代に泣きながら読んだ本を引っ張り出したりしてみたり。
リミックスですが・・・
っと、今回は音楽ネタではなくて・・・
昨日の記事にも書いた「やまんかんこ」のお話です。
集落の方たちが100名近くも集まり盛大に行われるイベントのことをどうしても知りたくて、実際に配達へ行った先輩社員の下園さんに相談したところ、今回の「やまんかんこ」を取り仕切った方に電話をして頂いたのです。
そして、その方がご親切に資料を持ってきてくれました。
その資料は、元南日本新聞社長 川越政則氏の著書
「鹿児島の美 南日本民芸図説」 昭和44年刊行
からの抜粋なのですが、以下原文を写します。
「山神講」
菊花で飾る大根杯

いかにも質素な農村の行事である。
これは、鹿児島県加世田市中野地区で伝統行事として続いている「還暦祝い」に造られる。公民館で館長から
「子育ての時代を無事に終わり、これからは自分のため、地域のため活躍して欲しい」
などと祝辞があると、還暦を迎えた人が
「ここまでこれたのは皆さんのおかげです。」
と、この小菊をさした杯を箸ではさんで来年還暦になる人に渡す。相手も箸で受け取る。渡す方も、受け取る方も夫婦二人ずつである。で、結婚式からあと、また、ふたたび会場の正面に夫婦で座る晴れがましい座となる。皆から祝いの献杯をうけたあと、「お互いに長生きしよう」と祝宴に移る。
それがすむと二人の主役が自宅に地区民や親せきを招いての二次会になるがこれが本番だ。写真のように大根杯の上はくりぬかないで平面のまま小菊をいっぱいさして飾り、持ち帰って仏前に供える。
山の神、というワードから色々と想像していたのですが、実際は「還暦祝いの行事」ということでした。
にしても、地域全体で還暦を祝う、なんて素敵ですよね~。
昭和44年刊行ということですので40年以上の前の記事ですが、今なお地域で盛大に行われているなんて素晴らしいな、と。
自分は知らなかったですが、先週も武田上で行われた同じ行事に仕出しの配達があった、とのことです。
仕事を通じてこのような伝統行事に関われるなんて思ってもみなかったのですが、これからも地域の素晴らしい伝統行事、機会があればブログでご紹介させて頂きたいと思います!
ちなみに川越政則氏は他にも鹿児島の風土記や史記、焼酎文化図譜などを残されています。
こちらも是非読んでみたいな、と。
Posted by 宮脇仕出し店 at 21:36│Comments(0)
│日記・雑記