2012年02月12日
高千穂夜神楽
宮脇仕出し店 吉峰 です。
一昨日10日の夕方、友人から突然のメール。
仕事が終わってから電話をすると
「高千穂神楽を観に行かないか?」との内容だったのですが、「高千穂神楽って何?」っていう自分に対し、神楽に対する想いやその素晴らしさを色々と聴かせてもらいまして、翌朝6時過ぎには仕事、ということを考えず、予備知識ナシの勢いまかせで車を高千穂へと走らせました。
3時間半かけて宮崎県臼杵郡高千穂町田原地区へ到着。
車を降りると太鼓と笛の音が聴こえてきます。
気温は氷点下まで下がり澄んだ空気の中で響く音に包まれて、なんだか厳かな雰囲気です。
音のほうへ向かうと民家を開放して田原地区の夜神楽が行われていました。

入り口を降りると


民家の座敷の中で神楽が舞われています。
庭にはテントが張られ、集落の人や観光の人が集まっていて

お酒や食べ物が無料で振舞われています。
完全によそ者の自分達にもなんだかウェルカムな雰囲気で、地元の方々にお酒を勧められましたが車の運転があったため、残念ながらお断りしました。
そんな人だかりの中に小学生を発見!深夜0時を回っているんですが・・・
話を聞くとこの後出番だそうで・・・

しばらすると「四人武智」という舞を元気よく踊っていました。
驚くことにこのあと午前3時ごろにも出番があるそうです。
ちなみに夜神楽というのは全三十三番からなり、日没前から日出後まで夜通し神楽が舞われているようです。
高千穂町のHPによりますと
高千穂地方に伝承されている神楽は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れられた折に岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が調子面白く舞ったのが始まりと伝えられ、古来私共の祖先は永い間高千穂宮を中心にこの神楽を伝承して、今日に及んでおります。毎年11月の末から翌年2月にかけて各地農村で、三十三番の夜神楽を奉納し、秋の実りに対する感謝と翌年の豊穣を祈願するものであります。
神楽の順序は、行われる地域によって違っています。
とのこと。
<高千穂町HPはコチラ>
今回はそのうち「住吉」「火の前」「四人武智」の3つしか観ることができなかったのですが、最終の33番はかなりの盛り上がりとのこと。
開催時期も長いので来年は予定を組んでゆっくり楽しみたいな、と。
さて、今回記事にした高千穂夜神楽ですが、自分の住む地域にも伝統行事はあります。
仕事でもそのような場所に配達へ伺う機会があるのですが、身近なものに「氏神様(うじがんさあ)」「神祭り(かんまつい)」というものがあります。(山神講の記事はコチラ)
最近でも配達があったのですが、ご注文の電話の際に
「今までは集落の皆で炊き出しをしてたけど、人数が少なくなってね。皆で話し合って今年から宮脇さんに頼むことにしたのよ。去年まではブリ大根を炊いていたから、入れて欲しいんだけど大丈夫かな?」
なんてお話をしてくださいました。
ブリ大根は社長の一つ返事で当たり前のように弁当のメニューに入れられましたが、自分には結構驚きで、地域密着ぶりというか、仕出し屋ならではの柔軟性というか、
「お客様の要望ならあたりまえでしょ?」みたいな社長の受け答えが衝撃だったのです。
ただ、お客様のお話の中でもあった
「地域の人数が少なくなって炊き出しをやめた」というのは考えさせられる話です。
その後、先輩社員の下園さん庭月野さんに色々と話を聴かせて頂きましたが
「15年前は葬式の仕出しなんてなかった」とのこと。
今でこそ斎場で執り行われる葬儀ですが、一昔前は地域の方々が「手伝い人」として煮しめを作ったりして料理を振舞っていたとのことです。
葬儀一つで豆腐を100丁も頼んでいた、なんて話も聞けたり。
時代の流れと共に葬儀の形式も変わってきたわけですが、そのおかげで自分たちの仕事も増えたわけです。
以前東京出張の際に、東京の斎場や葬儀屋を回ったのですが、南薩の葬儀事情とは全く違った形式だったのを覚えています。
これから10年後20年後には、鹿児島でも葬儀の形式が変わって「仕出し」のニーズも変わった形になっているかもしれません。
地域行事と仕出しの関係性も色々と分析する必要がありますが、このような地域密着の行事が減っていくことに何かしらのアプローチができれば、なんて考えてみたり。
ちなみに今回、高千穂夜神楽に誘ってくれた友人は雪丸久徳さんといいまして、南大隅町で株式会社遊喜を運営しています。
2月18日には佐多で行われる「御崎祭り」という行事をより盛り上げよう、と体験ツアーを組み神輿の担ぎ手を募集したり、地域活性に頑張っています。
興味のある方は是非Facebookページをご覧になって下さい。
一昨日10日の夕方、友人から突然のメール。
仕事が終わってから電話をすると
「高千穂神楽を観に行かないか?」との内容だったのですが、「高千穂神楽って何?」っていう自分に対し、神楽に対する想いやその素晴らしさを色々と聴かせてもらいまして、翌朝6時過ぎには仕事、ということを考えず、予備知識ナシの勢いまかせで車を高千穂へと走らせました。
3時間半かけて宮崎県臼杵郡高千穂町田原地区へ到着。
車を降りると太鼓と笛の音が聴こえてきます。
気温は氷点下まで下がり澄んだ空気の中で響く音に包まれて、なんだか厳かな雰囲気です。
音のほうへ向かうと民家を開放して田原地区の夜神楽が行われていました。
入り口を降りると
民家の座敷の中で神楽が舞われています。
庭にはテントが張られ、集落の人や観光の人が集まっていて
お酒や食べ物が無料で振舞われています。
完全によそ者の自分達にもなんだかウェルカムな雰囲気で、地元の方々にお酒を勧められましたが車の運転があったため、残念ながらお断りしました。
そんな人だかりの中に小学生を発見!深夜0時を回っているんですが・・・
話を聞くとこの後出番だそうで・・・
しばらすると「四人武智」という舞を元気よく踊っていました。
驚くことにこのあと午前3時ごろにも出番があるそうです。
ちなみに夜神楽というのは全三十三番からなり、日没前から日出後まで夜通し神楽が舞われているようです。
高千穂町のHPによりますと
高千穂地方に伝承されている神楽は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸に隠れられた折に岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が調子面白く舞ったのが始まりと伝えられ、古来私共の祖先は永い間高千穂宮を中心にこの神楽を伝承して、今日に及んでおります。毎年11月の末から翌年2月にかけて各地農村で、三十三番の夜神楽を奉納し、秋の実りに対する感謝と翌年の豊穣を祈願するものであります。
神楽の順序は、行われる地域によって違っています。
とのこと。
<高千穂町HPはコチラ>
今回はそのうち「住吉」「火の前」「四人武智」の3つしか観ることができなかったのですが、最終の33番はかなりの盛り上がりとのこと。
開催時期も長いので来年は予定を組んでゆっくり楽しみたいな、と。
さて、今回記事にした高千穂夜神楽ですが、自分の住む地域にも伝統行事はあります。
仕事でもそのような場所に配達へ伺う機会があるのですが、身近なものに「氏神様(うじがんさあ)」「神祭り(かんまつい)」というものがあります。(山神講の記事はコチラ)
最近でも配達があったのですが、ご注文の電話の際に
「今までは集落の皆で炊き出しをしてたけど、人数が少なくなってね。皆で話し合って今年から宮脇さんに頼むことにしたのよ。去年まではブリ大根を炊いていたから、入れて欲しいんだけど大丈夫かな?」
なんてお話をしてくださいました。
ブリ大根は社長の一つ返事で当たり前のように弁当のメニューに入れられましたが、自分には結構驚きで、地域密着ぶりというか、仕出し屋ならではの柔軟性というか、
「お客様の要望ならあたりまえでしょ?」みたいな社長の受け答えが衝撃だったのです。
ただ、お客様のお話の中でもあった
「地域の人数が少なくなって炊き出しをやめた」というのは考えさせられる話です。
その後、先輩社員の下園さん庭月野さんに色々と話を聴かせて頂きましたが
「15年前は葬式の仕出しなんてなかった」とのこと。
今でこそ斎場で執り行われる葬儀ですが、一昔前は地域の方々が「手伝い人」として煮しめを作ったりして料理を振舞っていたとのことです。
葬儀一つで豆腐を100丁も頼んでいた、なんて話も聞けたり。
時代の流れと共に葬儀の形式も変わってきたわけですが、そのおかげで自分たちの仕事も増えたわけです。
以前東京出張の際に、東京の斎場や葬儀屋を回ったのですが、南薩の葬儀事情とは全く違った形式だったのを覚えています。
これから10年後20年後には、鹿児島でも葬儀の形式が変わって「仕出し」のニーズも変わった形になっているかもしれません。
地域行事と仕出しの関係性も色々と分析する必要がありますが、このような地域密着の行事が減っていくことに何かしらのアプローチができれば、なんて考えてみたり。
ちなみに今回、高千穂夜神楽に誘ってくれた友人は雪丸久徳さんといいまして、南大隅町で株式会社遊喜を運営しています。
2月18日には佐多で行われる「御崎祭り」という行事をより盛り上げよう、と体験ツアーを組み神輿の担ぎ手を募集したり、地域活性に頑張っています。
興味のある方は是非Facebookページをご覧になって下さい。
Posted by 宮脇仕出し店 at 22:33│Comments(2)
│日記・雑記
この記事へのコメント
こんばんは!
神楽…私も見てみたい!!そういう地域の伝統が残っていて、当たり前のように小学生もいるって素晴らしいよね。
最後の方の、昔のお葬式…私も中学生の頃にひいばぁちゃんの家の年忌の手伝いで、ピーナッツ豆腐作った覚えあります!!
神楽…私も見てみたい!!そういう地域の伝統が残っていて、当たり前のように小学生もいるって素晴らしいよね。
最後の方の、昔のお葬式…私も中学生の頃にひいばぁちゃんの家の年忌の手伝いで、ピーナッツ豆腐作った覚えあります!!
Posted by こころ at 2012年02月14日 00:06
こころさん、コメントいつもどうもです!
神楽、予想以上によかったですよ~
ホント「当たり前のように子供がいる」ってところ、素晴らしいですよね。
だから、たぶん今後も続いていく行事なんだろうな、と現場をみて思いました。
神楽、予想以上によかったですよ~
ホント「当たり前のように子供がいる」ってところ、素晴らしいですよね。
だから、たぶん今後も続いていく行事なんだろうな、と現場をみて思いました。
Posted by 宮脇仕出し店 at 2012年02月15日 21:06